濃厚な脂身がギュッと詰まった地鶏料理
台湾はとにかく鳥がうまい。
「濃厚な脂身がギュッと詰まった地鶏料理」をお知らせしたい。
ここは、台湾の北東部の温泉街「礁溪」の一角にある「地鶏のくんせい(燻製)」で、台湾人なら知らない方がいないくらい有名な店だ。
台湾全土に5店舗展開しており、ここは創業30年の総本店である。
焼き芋を焼くようなカメを使って、地鶏を燻していく。
カメはこの店の別注したてで、カメの中は400度の高温で、地鶏の旨味をギュッと閉じ込めていく。
使う薪だが、日本なら広葉樹のナラやクヌギが一般的だが、この店では台湾ならではの龍眼木という、とても硬度が高く、燃焼率が良い薪をチョイスしている。
地鶏以外のサイドオーダーもかなり充実しており、台北市内では、お目にかかれないような、レアな山菜も盛りだくさんである。
店には、地鶏のガラからとった、濃厚の地鳥スープが飲み放題になっており、通は、このスープをご飯にかけて「鳥スープご飯」で食事をしめる。
今回は、水蓮という野菜炒めと、季節の竹の子をオーダー。
サラダの付け合わせなどに使われるヨーロッパ原産のクレソンと同じ、水辺にすむ水生植物である。おもに台湾南部で採れる野菜だ。
水生植物らしく水分を多く含んでおり、スポンジ状の構造より、シャキシャキした味わいとともにほのかに蓮の花の香りがするのも特徴的である。
あまり知られていないが、台湾には様々なタケノの種類が存在する。
桂竹(ケイチク)、麻竹(マチク)、緑竹(リョクチク)、孟宗竹(モウソウチク)。
今回は麻竹の炒め物をオーダー。
シャキシャキとした、歯応えが最高の一品だった。
さて、本日のメインイベント、地鶏だ!
地鶏を丸々一匹焼いてしまうのだ。
比較のために、台湾の生ビールを引き合いに。
地鶏の大きさが分かるだろうか。
さすがにこのまま、カブリつくわけにはいかないので、店の人に解体をいらい。
ものの3分ほどで…。
ちなみに、お酒の持ち込みは「無料」。
呑助さんは、好きなお酒を持ち込んで欲しい。
私は台湾産のシングルモルトを持ち込ませてもらった。
台北の観光に少し飽きたなら、郊外に日帰り旅行を企画してもらうのも良い。
日帰り旅行の「トリ」に、地鶏の料理を食べて楽しいひと時を過ごすのも良いのではないだろうか。