香港区議会選挙結果に思う
どうも―。リョーさんです。
香港区議会選挙結果の見通しがでましたね。選挙の見通しを踏まえて考察してみたよ。
香港区議会とは
香港で24日に行われた区議会選挙で、民主派が全452議席の3分の2にあた300の議席を獲得して、圧勝する見通しとなった。
ここで気を付けておきたいのは、区議会は、予算の承認や条例の制定といった議会に必要な権限をもっていないということ。公共施設(文化や娯楽)・サービスの運営や都市計画などに関して、政府に意見を陳述する程度の機能しか与えられていない。 行政に対する影響力は小さいということである。
行政長官選挙や 立法会の完全な民選化の検討を規定しているが、現時点で完全な民選化は実現していない。
台湾の2020年総統選
一方、来年1月11日に総統選を控えている台湾。連日、現職の蔡英文総統の再選に注目が集まっている。対するは台北市生まれの、韓 国瑜、(現)高雄市長である。
同氏の出生地は台北市であるが、父親の戸籍は河南省であり、第二次世界大戦においてインドで日本軍と交戦したと言われている。
総統選まで約二か月となった現在、世論の支持率は以下のとおり、蔡英文総統45.7%、韓國瑜33.7%と12ポイントの開きがでている。
韓國瑜の現地でのイメージといえば、テレビなどで仮装をしてダンスを披露するなど、派手なパフォーマンスを繰り広げるおじさん的な感じである。
実際、僕も台湾の花蓮にちょくちょく、サーフトリップに出向くのだが、韓國瑜の後援会が大型バス10数台で高雄から花蓮までやってきて、お祭り的なイベントを開催して民衆の気持ちを引き付けようとしている様子を見かけた。
思い起こせば、右も左もわからない状態で初めて台湾に訪れた約20年前。「台湾って、中国の一部なのかな?」なんて、まったく何も背景知識もないまま仕事をしていたあのころ。
台湾IT業界バブルの時代
台湾は国の政策の後押しもあったとは思うが、IT企業の元気の良さには舌を巻いた。
だって、バックパック一つで、南米大陸からアフリカ大陸まで仕事を取りに行っているのを毎日のように台湾の同僚に聞かされていたからだ。
工場のラインには日本を含めた世界のIT企業から受託したパソコンのマザーボードがわんさかと流れている。その光景を目の当たりにしたとき、「あ、これからは、すくなくとも台湾はIT業界の新たな風になるな」と直感したことを思い出す。
2006年のネットブックブームに後押しされ、今では台湾のASUS, ASERといった台湾ブランドが、日本の家電店に普通に並んで違和感ない時代だ。
毎年行われる、台湾企業が全社員参加の忘年会。取引先の大手企業の忘年会などは一万人が参加するパーティーの最前列のテーブルに座らされ、時には舞台にあげられ芸をさせられたこともある。
参加した社員には、BMWやベンツなどもあたる忘年会のトリに行われる大抽選会の券が配られる。なんとも現金な感じだが、これが最高に盛り上がるのである。
今だって、米中摩擦の隙に乗じて中国にとられたビジネスを奪還しようと台湾の各ITベンダーは必死だ。
今こそ、中日本のITベンダーも台湾の企業と結託し、グローバル市場に打ってでるべきだと思う。
そのためにも、ぜひとも親日派の蔡英文総統に再選いただいて、いまの日本との距離感をより緊密なものにしてほしいと願う。
台湾、加油!!