台湾、北東の町「頭城」で素敵なひと時を
台北は暖かさが戻り、日中は27度のポカポカ陽気となった。
12月下旬というのに、半袖が丁度良い季節だ。
日本から友人が来ていたので、宜蘭の頭城に海に出かけた。
台湾の東海岸にある宜蘭は、台湾山脈を背中に、目の前はきれいな海が眺められる、まさに「風光明媚」な土地である。
台北からは台湾山脈を抜ける「雪上トンネル」を通ると、自家用車ならものの40分で宜蘭につく。
この「雪上トンネル」は15年前にできた、トンネルの長さとして、世界でも指折りの
建造物である。
全長13km弱ありところどころ、台湾山脈の美しい山間部の景色を見ながらドライブを楽しめる。
宜蘭県の田舎町「頭城」にほどなくして到着した。
ここから、イルカが見られる観光船がでる「鳥石港」までは、600メートルくらい。
海は目と鼻の先だ。
「頭城駅」のいい感じに寂れた商店街の台南料理の店で持ち帰りをオーダーする。
店:台南鹽水意麵
まさに「おばあちゃんの家」がある商店街にひっそりとその店はある。
Googleの地元民の評価も4.3とかなり高得点である。
今回は主食として「台湾のそぼろご飯」をゲットだ。
この店自慢の秘伝のタレをたっぷりとかけてもらって、持ち帰りだ。
豚肉の旨味もさることながら、ちょうどいいくらいの豚の脂身がちりばめられている。
続いて、おかずに台湾のソウルフード「ルーウェイ」をいただく。
煮卵、豚の大腸、揚げ豆腐、昆布をトッピングする。
これも、店の秘伝のつけ汁で温めてから、盛り合わせてくれるのだ。
この盛り合わせに、宜蘭特産のネギをパラパラと振りかけてくれて、出来上がりだ。
夜のビールのおつまみにも最適だ。台北市にも美味しいルーウェイ屋さんは沢山あるので、ぜひ試してほしい。
最後に豚の耳「ミミガー」だ。沖縄料理にもたびたび登場するが、コリコリとした触感と、なんとも言えない繊細な脂身のハーモニーが実に素晴らしい。
一盛で30元(100円)で、ビールが2本はいけるのではないだろうか?
(行き過ぎならば、ご指摘いただきたい)
台湾郊外の何気ない風景に、台湾の昔ながらの生活感を感じられる街「頭城」。
天気の良い日をねらって、ぶらぶらとドライブに出かけてみてはいかがだろうか?
空気がよく、美しい台湾山脈が一望できる頭城で、台北では見ることのできない「空気感」を是非味わっていただきたい。