「昔の台湾」が色濃く残る街、高雄でサーフィン
台北から新幹線で1時間半で台湾の南の都市「高雄」に到着する。
九州と国土面積がほぼ同じ台湾だから、福岡から鹿児島まで新幹線で行くくらいの距離である。
2007年に開業した新幹線は、分岐器はドイツ製、列車無線はフランス製、車輌などは日本製という混合システムで、日本の新幹線車両(N700系)がベースとなった車両が海外に導入された初めての事例でもある。
広く知られているが、日清戦争後の下関条約をへて1895年に台湾の統治を初めてから、最も急務とされていたのが日本語教育の実施であった。
1896年に、台湾で最初の国語教育機関「国語伝習所」が創立され、日本本土よりも早く「国語」という言葉が学校教育で使われることになった。
今回ご紹介するサーフポイント’旗津’にも、その国語伝習所が’ひっそり’と残っている。
なんとなく昔の台湾を彷彿とさせる街並みがとても印象的なまちなみである。
昭和天皇が皇太子の時代の1923年に台湾に観光にいらっしゃっているが、その時に登山をされた山が’寿山’と命名され、いまでも地元の人々に愛される山となっている。
標高400mの’小高い丘’くらいの山であるので、高雄に来たついでに上ってみるといいのではないだろうか?
サーフポイント’旗津’は、台湾の南西部に位置するポイントで、メインシーズンは6月から10月。
インド洋沖で発生する南西モンスーンから入り込むうねりで、波があがるポイントである。
古くは台湾南の貿易の拠点として栄えていた歴史があり、横浜赤レンガ倉庫のあたりのお洒落な雰囲気がある。
サーフポイントは、この赤レンガ倉庫街がある高雄港からフェーリーにのってわたる。乗船時間は10分。
遠回りすれば陸続きでも現地に行くことは可能だが、フェリーのが楽ちんである。
フェリーから見た朝焼け。夏の早朝の清々しい感じが伝わるだろうか?
波はこんな感じ。若干ヨレてはいるが、夏のメインシーズンはかなりパワフルな波で立つのである。
今回は、一泊650元(日本円で約2300円)でとまれるホテルに宿泊。
シャワー、トイレは別で、部屋に窓はなく、「寝るだけ」ならありなホテルでないであろうか?
ちなみに、ホテルの屋上には無料の洗濯機がおいてあり、自由に使うことができた。
参考にしていただきたい。
ここのおすすめはなんといっても夕日がきれいなことだ。
海上がりにおすすめのバーがある。詳細はTripAdviserなどを参照いただくとより情報は拾えるはずだ。
昼はひとしきり、サーフィンをやって海上がりにカールスバーグの生ビールを「ぐい飲み」する至福の瞬間。
あまりの夕日の綺麗さに、完全に根が生えてしまい、サーフショップの店員と夜まで飲んで盛り上がってしまった。
まとめ
台北からのアクセスは新幹線&タクシーもしくはレンタカーが無難であろう。
サーフボードを運搬する場合に気を付けていただきたいのは、新幹線に乗せられるサーフボードサイズは200㎝までだ。
このポイントの波質はビーチブレイクの穏やかな感じ、なので、比較的長めのファンボードが適しているだろう。
また、地元にも何軒かサーフショップがあるので、レンタルボードを借りて海に入っても良いかもしれない。