台湾の東海岸で波に乗る
沖縄の友だちがくるので、一ヶ月ぶりに台東に行ってきた。
沖縄から台北(桃園空港)へのフライトは1日に7便飛んでおり、所要時間は1時間40分である。
羽田から沖縄に向かうフライトは2時間15分かかるのだから、沖縄の人からすれば「ディズニーランドじゃなくて、今回は小籠包でも食べに行こうよ」となるのは自然な流れにように思える。
事実、台湾の東海岸には沖縄ローカルサーファーがサーフボードをお気に入りに宿に「置き板」するのも自然な 光景になってきている。
その友人とは、昨年の冬場に台湾の東海岸にある、台東のサーフポイントで出会い、夜は泡盛と台湾のシングルモルトウィスキーですっかり意気投合したなかである。
話が脱線するが、台湾のローカルウィスキーをご存知であろうか?
「え、あんな暑い場所でウィスキーなんて出来るんだっけ?」と、お考えの方も多いのではないだろうか?
台湾はご承知のとおり高温高湿であるので、「暑い場所ではウィスキー造りはできない」と言われていたのだが
この温暖さを逆手にとって、早熟なシングルモルトウィスキーを生み出すことに成功したのである。
原料の麦こそイギリスで取れたものを使っているが、もう一つの「水」は台湾の真ん中に堂々とそびえ立つ、台湾山脈から湧き出る豊富な天然水を使っているのだ。不味いわけがない。
台湾には二種類のウィスキーブランドがあり、それぞれに「ワールドウィスキーアワード」を受賞している由緒正しいウィスキーなのだ。
カバランウィスキー
製造元:金車グループ(宜蘭県)
出荷量:年間500万本。半分は台湾国内で消費。主な輸出先は米国ついで、フランス、ベルギー
味わい:バナナ、パイナップルなどのとてもフルーティーな味わいが特徴
製造元:TTL(TAIWAN TABACCO and LIQUOR CORPORATION)
出荷量:不明
味わい:りんごなどとてもフルーティーな味わいが特徴
どちらのブランドも日本で買うと少々お高くなるため、台湾にきたら是非、お土産で購入されえると良いだろう。
個人的にはOMARのSherry樽がおすすめである(小売価格1100台湾元)
さて、サーフとリップの話のつづきであるが、台湾も11月から季節風の北東風が吹き始めて、サーフィンのシーズンインにはいる。
台東へ出発
台北の自宅から、サーフボードを担いで台北の国内線へ移動。台北の自宅からは、台北松山空港まで30分もあれば到着してしまうのでとても便が良い。
飛行機はEVAR航空の子会社UNI AIRLINEが台北から台東への便数も多いことより、私は多用している。(ほかにもCHINA AIRの子会社でマンダリン航空がある)
サーフボードを積んでいく場合は、少し注意が必要である。
200㎝を越えた長尺物は、UNIAIR航空では運べない。ミッドレングス以上のサーフボードを台東へ持ち込む場合はマンダリン航空一択だということを覚えていてほしい。
台東空港
さて、フライトは約一時間。飛行機が小さいので、風が強い時はかなり揺れるが落ちはしないので、ご安心いただきたい。
空港についてから、台湾、台東のサーフスポットまではタクシーで約40分程度(20㎞)くらいである。料金は約1000元。
台湾は台北も田舎もそうであるが、ぼったくりのタクシーは皆無なので、安心して乗ってほしい。
常連の宿『やす屋』
現地の友人、やす君がやっている宿である。(右側)
見た目はチャラいが、日本食の料理人としての腕前はなかなかのものである。
残念ながら台湾地物ではないが、私のためにわざわざ高雄から、あぶらののった中トロを仕入れておいてくれた。このあたりの気配りが「サイク―」である。
約一年ぶりにあう、沖縄の友人との乾杯でしょうしょう飲みすぎてしまったが、気合でおきて、 台湾ウルワツを見に行くことに。
そしたら、なんと肩、頭の波で、二人しか入っていないNICEなコンディション。
もう日本はセミドライスーツが必要、との時期なのに台湾はまだ、タッパーで海に入れるこの幸せ。皆さんにもぜひ、分けてあげたい。
天気もこのとおりピーカンである。
日本の沖縄と100㎞しか離れていない、南国台湾。取れたての海鮮と地元のシングルモルトウィスキーをのみに、たまには旅をしてみたらどうか?